はじめに
昭和46年、中学1年の時に鉄道部の友人に誘われ興味もなかったのに入部することに。友達とワイワイやりたかっただけなのに、あぁこんなに蒸気機関車にハマってしまうとは。写真についてはど素人からのスタートだったが、ただひたすらシャッターを押しに九州だ北海道だと旅を重ねた。今考えると中学生の一人旅を許した親の度胸もたいしたもの。基本的に貧乏旅行が好きで、宿にも泊まらず、駅の待合室で夜を明かすホームレス状態。旅を終え家に帰った時は乞食のような風体だったとのこと。そんな旅の記録を公開することにしたのはネガが劣化してきているので、今のうちにやっておかないと写真も記憶も真っ白になってしまうと思ったから。たくさんの写真をすべて載せるのは無理なので、その一部を見てもらいましょう。
機材のことなど
機材は淀橋カメラで買うことが多かった。今やヨドバシと言えば世界に聞こえた量販店だが、当時は新宿西口でほったて小屋のような建物で安くカメラ用品を売っていた。天井に穴があけてあり、1階の店で大きな商品を頼むと2階倉庫からその穴を使って1階レジへ手渡しするような感じ。撮影旅行へ行く時は大量にフィルムを買い込むので、使用期限切れでお買い得になったフィルムを安く買っていた。カメラは父に頼んでペンタックスSPという当時のベストセラー一眼レフを買ってもらい、レンズはキットになっていた55mmF1.8を使用。望遠はテレプラス2倍でがまん。今のようにオートで何でもカメラがやってくれるわけではなく、当時の私の技量では露出をはずすことも多く、出来上がりにがっかりすることも多々あった。今はニコンD700というデジタル一眼で愛犬ももじを撮る毎日だが、この素晴らしい機能を持ったカメラが当時あったらな〜と思う。
掲載写真について
基本的にモノクロで撮影し、たまに気が向くとカラーで撮っていた。そのネガをフィルムスキャナーでデジタル化している。しかし思いのほかネガが劣化しており、特にカラーネガがひどい。従って多少見苦しい出来栄えの写真もあるがご勘弁を。カラー写真はカラーバランスが狂っている物が多かったのですべてモノクロ化した。