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ももじパパの SL写真記    九州 昭和47年12月24日〜31日   
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九州

だんだん興味が増していくと矢も盾もたまらず撮影旅行に行きたくなり、思い切って九州へ行くことに。当初一人で行くつもりだったが、妹尾(せのう)君が一緒に行きたいとのことで二人旅になった。東京から京都経由で寝台急行に乗り、まだ夜明け前の小倉で降りた。すると蒸気機関車がバンバン走っておりテンションが一気に上がる。夜が明け最初に直方へ。炭鉱の町で、かつての輝きはもうないのだろうが、直方機関区には蒸気機関車がゴロゴロいるではないか。走っている機関車も好きだが、機関区の雰囲気も好きになり長いこと居すわった。ターンテーブルや扇形車庫も始めて実物を見ることができて感激した。次の日は宮崎へ。田野や宮崎機関区でC57C61を堪能。ナメクジ型のD51も始めて見た。次は豊肥本線で阿蘇山の外輪山を超えていく9600を撮りに立野へ。ここは全国でも珍しいスイッチバックがあり列車はジグザグしながら山登り。その後、高森線にC12を撮りに行き、終点の高森駅では機関士さんが親切で運転台へ入れただけでなく汽笛まで鳴らさせてもらえた。一回鳴らすと経費が180円ぐらい掛かるらしく国鉄も赤字になるはずだと思った。ここでユースホステルに一泊。白人の観光客が同部屋で、言葉も通じないのに妹尾君は軍事将棋を相手に教え対戦していたのを「スゲエ!」と思った。翌日は熊本経由で肥薩線へC57C55を撮りに行った。翌朝一番の列車を撮るために、吉松駅で一晩過ごすつもりだったが、見知らぬおじさんが、駅には泊まれないからウチに来なさいと言ってくれたのでご厚意に甘えた。国鉄バスに勤めているそうで農家の様な広い家だったが、どこのどいつだかわからん若者二人を親切にも泊めてくれることに驚き感謝した。翌朝はゆっくり起き、朝食後コタツでみかんを食べながら談笑。すっかり朝の蒸気機関車など忘れてマッタリした時間をすごしたことはいい思い出になった。その後、吉松機関区でC55を撮影してから鹿児島へ。車中から桜島を眺めつつ到着。西鹿児島駅前ではザボンを売る店がズラリ並び南国の雰囲気もイイ感じ。いよいよ旅も最後となり、帰りは24時間以上かかる日本一長い時間走る寝台特急ふじで一路東京へ。東京には新幹線も走っているのに、この当時の九州はまだ蒸気機関車が当たり前の様に走っており、それを堪能する最後のタイミングで行けたことはラッキーだったとつくづく思う。(3年後に九州は全域無煙化となった。)

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